デスキャブ『The Georgia EP』配信開始 TLC、ニュートラルミルクホテル、R.E.M.選曲に込められた意図とは?

The Georgia EP ニュース

デス・キャブ・フォー・キューティー(Death Cab For Cutie)『The Georgia EP』の配信が開始された。

アメリカ・ジョージア州では、11月のアメリカ大統領選挙でジョー・バイデン候補が勝利し、1月5日に行われた上院議員選挙の決選投票でも民主党が2議席を獲得した。12月4日にBandcampで限定リリースされた『The Georgia EP』はバイデン勝利を祝い、公正な選挙を推進するFair Fight Actionへの寄付を募る目的で制作された。

収録されているのはジョージア州出身のアーティストのカバーだが、選曲が絶妙だ。TLCによる1995年のナンバー1ヒット「Waterfalls」は少年犯罪やHIVについて歌っており、R.E.M.のワーナー移籍前の代表曲「Fall On Me」は酸性雨がテーマ。ニュートラル・ミルク・ホテル(Neutral Milk Hotel)の「The King of Carrot Flowers. Pt. One」は荒廃した家庭を描いたナンバーだ。

ヴィック・チェスナット(Vic Chesnutt)とキャット・パワー(Cat Power)という2人のシンガーソングライターも取り上げられている。ヴィックはアセンズ出身の車いすのシンガーで2009年に逝去。「Flirted With You All My Life」は死をテーマにした忘れがたい1曲。キャット・パワーの「Metal Heart」は偽りの心ではなく自分自身と向き合うことを促している。

いずれ劣らぬ名曲だが、コンシャスな選曲には変化を促すメッセージが込められている。完全リモートで録音された『The Georgia EP』は、最新AL『Thank You for Today』にも通じるシンプルで透明感のあるサウンドが聞きどころ。あらためてデスキャブの魅力を堪能できるだろう。

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