トム・ヨークが「腑抜け野郎」と投稿 ブレグジットをめぐる政府の対応に波紋広がる

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イギリス政府が、EU離脱後もミュージシャンがビザなしでEU圏域をツアーできる条項を拒否したことに対して、トム・ヨーク(Thom Yorke)らから怒りの声が上がった。

イギリスのEU離脱いわゆるブレグジットについては昨年12月31日で移行期間が終了し、その後は新たな協定に基づいてイギリスと加盟国の関係がスタートする。イギリスの新聞インデペンデントが9日報じたところによると、イギリス政府はミュージシャンがビザなしでEU加盟国に入国できる条項を拒絶。EU側の提案はパフォーマーの滞在日数が90日以内の場合にビザを免除するというものだったが、イギリス側はEU加盟国のアーティストに通行の自由を与えることを望まなかった。

このニュースに、レディオヘッド(Radiohead)のボーカル、トム・ヨークはTwitterに「腑抜け野郎」と投稿。ポーティスヘッド(Portishead)の中心人物であるジェフ・バーロウ(Geoff Barrow)は「#borisKilledmusic(ボリスが音楽を殺した)」とハッシュタグを付けてリツイートし、シャーラタンズ(The Charlatans)のティム・バージェス(Tim Burgess)は「説明を求める」とボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相ほか閣僚に向けてリツイートした。またリリー・アレン(Lily Allen)やロックバンドのShameなど多くのミュージシャンがSNS上で反応した。

今回の交渉事項について、昨年来、EU27か国へのミュージシャンやタレントのビザなし渡航を求める署名活動が行われており、これまでに約23万筆が集まったとされている。COVID-19の影響でライブエンターテイメントが危機的な状況にあることに加えて、ビザなしでの入国が認められていたEU圏域のツアーに新たにビザ取得費用などが課せられることで、国境を超えたアーティストの活動はさらに困難になると予想される。そのため関係者は政府に説明と情報開示を求めている。

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